マンション管理士が管理者になることはどうなのでしょうか?
管理会社が管理者となるケースと何が違うのでしょうか?
図の左側のようにマンション管理士等の専門家が管理者となり、理事会は監事的立場とする方法です。
図の右側のよう監視する立場の理事会の役員に、さらに別の外部専門家を選任することも考えられる。
図のようにマンション管理士等の専門家が管理者となり、理事会をなくし理事会は監事的立場とする方法です。
別途、監査法人等の外部監査の仕組みを用意する場合もあります。
大きな違いがあります。
なぜなら、管理会社と管理士とでは、収益構造が異なります。
そのため、仕事に対するスタンスが違って来ます。
マンション管理会社の収益構造では、管理員業務、清掃業務、保守点検業務や小規模修繕工事、大規模修繕工事などの売上が重要になってきます。
ですから、より多くより高く受注することが、管理会社にとって最重要ポイントになります。
一方これに対して、マンション管理士の収益構造では、コンサル業務の売上のみです。
管理員業務、清掃業務、保守点検業務、小規模修繕工事、大規模修繕工事などは、受注しません。
マンション管理士の「管理者業務」に対する評価ポイントは、次の2点です。
・いかに少ない費用で、マンションの資産価値を維持向上させることができたか。
・どれだけ、より良いコミュニティを形成できたか。
この2点が評価され、管理組合より継続的に取引いただけるかが、最重要ポイントになります。
このように、管理会社とマンション管理士では、目指すべきものが異なり、立ち位置が真反対となります。