国土交通省が認可する管理組合と工事会社を守る検査付き保険制度です。株式会社住宅あんしん保証が2010年から販売しています。
管理組位が工事発注する場合は、工事会社に入札条件に指定するようにご検討下さい。
保険加入は工事会社が加入します。管理組合は保険加入を工事会社選定の入札条件とします。保険契約申込までの流れは以下のようになります
①工事会社が住宅あんしん保証に、保険契約申込・保険料を支払います。
②住宅あんしん保証が現場検査を実施します(事前確認検査)
③工事会社が管理組合に標準保証書を発行します。
④工事完了後、工事会社は「工事完了報告書」を管理組合に発行します。
⑤また、工事会社は住宅あんしん保証に保険証券発行申請を行います。
これを受けて②住宅あんしん保証が現場検査を実施します(工事完了時検査)
⑥完了時検査で問題なければ、住宅あんしん保証は、工事会社に保険証券・保険付保証証明書を工事会社に発行します。
⑦工事会社は保険付保証証明書を管理組合に発行します。
工事の際には検査員(一級建築士等)が「現場検査」を実施することで、一定の品質が保たれます。
保険期間中に瑕疵が発見されたときの流れは次のようになります。
①管理組合から工事会社に修補等の請求を行います。
②工事会社は住宅あんしん保証に事故連絡を行います。
③住宅あんしん保証は、現場確認・調査を行います。工事会社の故意・重過失を原因とするものかなど、瑕疵保険の有責・無責を判断します。
④工事会社は修補等の対応を行います。
⑤工事会社から住宅あんしん保証への保険金請求の後、保険金が工事会社に支払われます。
※工事会社の故意・重過失を原因とした場合で、工事会社が倒産などの場合で瑕疵担保責任を履行しない場合は、工事会社の故意・重過失であっても管理組合に保険金が直接支払われます。
工事会社が管理組合との間で締結した工事請負契約に基づいて実施した、共同住宅の共用部分または共用部分の設備等の工事が対象となります。大規模修繕工事に限らず、外壁改修工事、屋上防水工事、排水管工事など単独の工事も対象となります。
しかも給排水管工事では、専有部分の給排水管の工事を含む場合には、専有部分の工事も保険対象となります。
工事会社が支払う保険料は、工事内容や工事請負金額により若干異なるようです。工事請負金額の0.5%前後~0.8%前後のようです。