台風15号で停電・断水 危機救った「水栓」

台風15号の影響で停電・断水委が続いた千葉県。千葉県市原市にある団地型マンションでは、9月9日の午前4時から10日の午後2時頃まで停電した。停電中は住戸内で断水が発生し、エレベーターも停止した。マンションの給水方式は受水槽方式が採用され、地下の受水槽から加圧ポンプで配水する仕組み。

 

このため、停電で水をくみ上げるポンプが稼働しなくなり断水した。

 

だが、団地内には公共水道管と敷地内の受水槽をつなぐ間の配管から分岐させて設けたごみ置き場の共用水栓や散水栓があり、停電時も自由に水が使えたそうです。

受水槽を通さずに水栓を付けるには

各地の水道事業体によって判断が分かれます。

 

東京都水道局の場合は、既存マンションでも、こうした共用水栓を新たに設置できます。親メーターの手前で分岐させるため、新たなメーター設置が必要になるが、申請すれば工事は可能です。

 

これまで、水栓設置を禁止していた大阪市水道居も、昨年の台風21号で停電に伴う断水被害が発生した点を考慮し、今年9月から「非常用」に限り水栓の設置を認めるようになりました。