法務省によると、2019年6月末の在留外国人数は,282万9,416人で,前年末に比べ9万8,323人(3.6%)増加となり過去最高となったそうです。
分譲マンションに住む外国人も当然増えています。
2019年8月に一般社団法人マンション管理業協会「マンション管理トレンド調査」というアンケート調査を協会加盟各社359社に行いました。
外国人の居住者(賃貸含む)が増加しているが、管理運営上において問題が発生しているか?回答を求めたところ、323社から回答があり、
●問題が発生している・・・33%
●今のところ無いが、懸念はある・・・42%
●特にない・・・25%
と、75%が問題が発生している、又は懸念があるとの回答結果でした。
問題点・課題の内容
騒音・生活音 | 180 |
ゴミ出しのルールマナー | 211 |
バルコニーの使用ルールマナー | 81 |
共用施設の使用ルールマナー | 106 |
共用廊下の使用ルールマナー | 108 |
現場での各種受付・相談の対応 | 87 |
各種点検時の対応 | 54 |
各種資料(総会議事録 重要事項説明書・広報誌等)の作成 |
42 |
各種掲示物の対応 | 94 |
居住者名簿の取得 | 59 |
管理費等未納の際の督促業務 | 121 |
その他 | 19 |
さらに、問題がある、又は、懸念があると回答した管理会社に具体的な問題点・課題を尋ねた結果は左記のような内容でした。
文化や価値観、生活習慣の違いによるトラブルが主だったものであり、言葉の壁が意思疎通のしづらさとなっています。
例え、日本人であっても、価値観、生活習慣の違いはあるもので、ルールマナーを知っていないければ、ルールマナー違反であることにも気づかないことも多々あります。
ですから、ルールマナー集などの多言語化がこれからのマンション管理には必要になってきます。
相談窓口の設置なども
ごみの分別を実物を使ってお知らせしている写真ですが、このように具体的に直感的にわかるような工夫が必要で、相談窓口のうようなものが必要となってくると思います。