国土交通省作成の長期修繕計画作成ガイドラインが2021年9月28日改正されました。
その中で今まで、12年周期で行うと提唱されていた大規模修繕工事が15年周期に延伸されました。
長期修繕計画作成ガイドラインとは
マンションにおける長期修繕計画の作成又は見直し及び修繕積立金の額の設定に関して、基本的な考え方と長期修繕計画標準様式を使用して作成方法を示すことで、マンションの計画修繕工事の適時適切かつ円滑な実施を目的として、国土交通省が作成したガイドラインです。
多くの分譲マンションディベロッパーはこのガイドラインに沿って長期修繕計画を作成します。
また多くの管理会社もこれに沿って見直しを行い、区分所有者に提示しています。
大規模修繕工事とは
長期修繕計画には様々な計画修繕工事が含まれています。
その中で、建物の全体又は複数の部位について行う大規模な計画修繕工事のことを言います。
全面的な外壁塗装工事などを伴う工事で、足場などを組んで行います。
計画期間の設定(12年⇒15年)
第1節 長期修繕計画の作成の方法 5 計画期間の設定ので、次のように改定されました。
「計画期間は、30年以上で、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上とします」
また、コメント欄には次のように記載されています。
「外壁の塗装や屋上防水などを行う大規模修繕工事の周期は部材や工事の仕様などに異なりますが、一般的に12~15年程度ですので、見直し時には、これが2回含まれる期間以上とします」
改定前は、次のように記述されていました。
「計画期間は、新築マンションの場合は、30年以上とし、既存マンションの場合は、25年以上とします」
コメント欄には次のように記載されていました。
「外壁の塗装や屋上防水などを行う大規模修繕工事の周期が12年程度ですので、見直し時には、これが2回含まれる期間以上とします」
長期修繕計画の見直しを!
長期修繕計画で大規模修繕工事を12年周期で行うように計画されていたら、見直しを検討下さい。
国土交通省も概ね5年毎に見直しをすることを推奨しています。
修繕積立金の必要総額が大幅に変更になるかもしれません。
もちろん、単純に12年から15年にスライドすれば良いものではまく、あくまでも、建物・設備の劣化状況を調査の上の最終決定です。
ただ、今まで、12年周期に行う提案の根拠として、国土交通省作成のガイドラインでそうなっているとの説明があったと思いますが、国土交通省が変更したことを覚えておいて下さい。
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