修繕積立金の相場

2018年(平成30年)調査では、修繕積立金は11,243円/戸で、駐車場使用料等からの充当額を含む場合の修繕積立金は12,268円でした。

 

2013年調査よりどちらも値上がりしています。


完成年次別修繕積立金

平成22年(2010年)以降に完成したマンションの修繕積立金がどちらも8000円台と最も安い平均金額となっています。一方昭和54年(1979年)以前に完成したマンションの修繕積立金が最も高い平均額となっています。

 

これは、分譲時に初期設定されている修繕積立金が低く設定されているのが影響しています。その後段階的に修繕積立金を引き上げることで、完成年次の古いものほど高い修繕積立金となっています。

修繕積立金の徴収方法

完成年次の最近のものほど、「段階増額積立方式」を採用しています。

これは、低く設定した修繕積立金を段階的に増額するよう最初から計画されているからです。

一方完成年次の古いマンションの場合、長期修繕計画的なものが作成されておらず、大規模修繕工事等で修繕積立金の不足が明らかになった時に値上げするなどの対応としたからだと推測されます。

不足する修繕積立金

34.8%のマンションで「長期修繕計画」どおりに修繕積立金が貯まっていない。不足していると回答しています。

 

原因は、計画通りに「修繕積立金」の値上げが総会承認されていない、想定外の小中規模修繕が発生したなどの事があったと思われます。

 

低すぎる修繕積立金初期設定額

マンション管理新聞が平成28年1月~6月に新規分譲されたマンションの管理費等初期設定の調査結果では、

 

【7,638円/月・戸  90円/月・㎡  70㎡換算で6,300円/月】 と初期設定されているとのことです。