空き駐車場のサブリース広がる

駐車場の空きスペースをまとめて借り上げて、区分所有者以外の外部に貸し出す駐車場サブリース事業が盛んになってきてます。

 

入居当初より「空き」が目立ち、入居1年たたずして、外部貸しを検討する管理組合もあるようです。

駐車場210台分用意⇒120台しか埋まらない

昨年オープンした東京23区内で300戸のマンション。駐車場210台分用意されていたが、120台しか埋まらなかった。

 

駐車場収入を一般管理費会計に組み入れる方式を採用しており、このままでは、大きな減収となるため、管理組合は区分所有者以外の外部に貸し出すサブリースの検討をしているとのことです。

投資用、高齢化、車離れ、カーシェア普及で拍車

都心立地のマンションなどでは、中国人など外国人の投資用として購入するケースが多く、駐車スペースが埋まらない。

また、入居者の高齢化に伴い自動車を手放す人、若者の車離れ、カーシェアリングの普及などが拍車をかけているようです。

一括サブリースのメリット

①長期間、毎月の固定収入が保証される

空き駐車場を駐車場サブリース事業者に一括サブリースすることで、例え、一部区画が借主不在となっても、長期間の安定収入が得られる。

 

②面倒な運営・管理業務から開放される

駐車場サブリース事業者が、空き駐車場区画については、マンション管理組合に変わって駐車場利用者の募集、契約業務、解約対応、賃料滞納者への督促等、駐車場運営に伴う業務を行います。

 

③100%月極で特定の方に貸し出すため、防犯上のリスクが抑えられる

駐車場サブリース事業者は、 月極での運用のため、「特定少数への貸出し」となり駐車場敷地内への出入りを最小限に押さえた運用が可能になるので、居住者の不安を最小限にすることができる。

マンションの収益事業

 

但し、空き駐車場を区分所有者以外の人に貸して、収益を得ると収益事業となり、税金を納めなければならなくなりますので、サブリース部分の区分経理が必要となります。

 

駐車場の使用者と収益事業性について、要約しますと、
①区分所有者のみ使用の場合、非収益事業にあたる。
②区分所有者と外部の第三者が、区別・優劣はなく、同条件で使用する場合、す べてが収益事業になる。
③区分所有者と外部の第三者が区別され、区分所有者が優先的に使用する場合、外部の第三者の使用部分のみが収益事業となる。