ビンテージマンション

一般的には、築年数が経つにつれて価値が下がっていくのがマンションですが、非常にまれですが、新築分譲価格よりも中古販売価格が高いマンションがごく一部にあります。

 

例えば、代表的なのが1986年~87年に竣工した東京渋谷区にある「広尾ガーデンヒルズ」です。

複数の住宅棟があるなかで、特に「サウスヒル」という区画では、新築分譲時の坪単価が400万~500万台だったのが、築30年経過した今、600万円台半ばまで上昇しています。

 

ビンテージマンションとなる条件の一番は、なんといっても立地です。

最寄り駅から徒歩10分、できれば7分で、東京であれば、新宿、東京、品川、渋谷などのターミナル駅へ最寄り駅から15分圏内にあること。

 

ただし、駅近ならOKかというとそうではなく、街の雰囲気も大切でみんなが住みたいと憧れる街であることも重要です。

 

それに、専有面積が90㎡~100㎡以上の広さのある、もともとそれなりの価格のするハイグレードなマンションであることも条件となってきます。

 

ご紹介した広尾ガーデンヒルズの場合、新規分譲時の坪単価が400万~500万ですから、30坪(99㎡)で12,000万円~15,000万円ということになりますから、一般のサラリーマンにはちょっと手の出ない価格帯の物件となります。

 

以上はマンションのハード面の条件ですが、保守・管理がきちんとなされていることもポイントです。管理組合活動がしっかりしてなくて、保守・管理がおざなりだと、建物・設備の経年劣化も進み、清掃状況のいまいちとなってきます。

 

これらソフト面の充実もビンテージマンションとなる重要な条件となってきます。

中古物件騰落ベスト5

それでは、一般のサラリーマンでも購入可能の価格帯のマンションは、値上がりすることがあるのでしょうか?

 

「住まいサーフィン」というサイトが中古物件販売価格の新規分譲時価格に対する売主別騰落ランキングというデータを発表しました。

 

それによると、関東の1位は、新日鉄興和不動産で4.74%上昇しました。

関西の1位は、阪急不動産で3.63%の上昇でした。

 

関東における上位20社の平均上昇率は、2.25%。

関西における上位20社の平均上昇率は、0.66%でした。

 

特に関東地区においては、ここ数年の新築分譲価格の高騰があり、新築物件に手が出ない一般サラリーマンが中古物件を求めたことが中古物件の価格上昇に影響したためと思われます。

 

但し、調査対象物件は、2005年以降に新規分譲されたもので、関東・関西ともに平均築年数は

5年前後の物件となっており、築20年、30年の物件は調査対象となっていません。

 

一般的には、築10年を超えたマンションが、新築分譲価格を上回る中古販売価格となることはなく、売るなら築10年未満、できれば、築5年未満が望ましいということになります。

 

売主別中古物件騰落率(関東)

売主名

平均中古

騰落率(%)

平均中古

価格(万円)

平均新築

価格(万円)

平均

面積(㎡)

平均

築年

1 新日鉄興和不動産 4.74 4,994 4,376 60.8 4.9
2 三井不動産レジデンシャル 3.94 5,770 5,198 66.5 5.1
3 東急不動産 3.63 5,837 5,201 65.3 5.3
4 住友商事 3.50 6,499 5,882 67.3 4.8
5 伊藤忠都市開発 3.11 5,062 4,579 63.9 4.9
売主別中古物件騰落率(関西)

売主名

平均中古

騰落率(%)

平均中古

価格(万円)

平均新築

価格(万円)

平均

面積(㎡)

平均

築年

1 阪急不動産 3.63 4,720 4,347 75.9 4.4
2 三井不動産レジデンシャル 3.59 4,231 4,068 73.2 5.0
3 睦備建設 3.44 3,275 3,027 78.0 4.9
4 野村不動産 2.24 4,107 3,986 73.2 5.3
5 大和ハウス工業 1.76 3,592 3,466 73.6 6.6