火災保険の内容、分ってます?

先日、あるマンションで漏水事故が発生しました。

 

下の階の浴室天井から水滴がポタリ、ポタリと結構激しく滴り落ちるという水漏れが発生し、原因究明したら上の階の浴槽排水管と横引配管の繋ぎ目部分からの水漏れが原因であることが分りました。

 

図にあるように、築30年、40年と高経年のマンションになってくると、どうしても漏水事故が多くなってきます。

 

こういう場合、多くの分譲マンションでは、共用部分に対する損害保険に加入しており、漏水箇所を特定するために、床や壁の一部をめくったり、原因究明後の復旧作業などの漏水事故が起きた場合の原因究明に関わる漏水事故調査費用を補償するための特約に加入しているのが一般的です。年間で100万円以下とか制限がついているものがほとんどですが漏水原因箇所が専有部分でも保険適用されますので安心です。

 

また、被害を受けた居住者に対する損害賠償、すなわち各種復旧作業の費用も、被害者の円滑な救済をはかるため、個人賠償責任という特約を付けているのが一般的です。

 

これにより加害者から被害者に対する損害賠償が保険適用されますので安心です。

 

もちろんこの特約を付けるとその分保険料も高くなるのですが安心です。いちど、あなたの住む分譲マンション管理組合が加入している保険内容を確認してみて下さい。

 

問題は、加害者側の修復作業費をどうするかです

漏水原因箇所が共用部分であれば、管理組合が加入している損害保険により修復費用は保険適用されるのですが、専有部分であれば、保険適用外となって補償されません。

 

加害者の自己負担で直してもらうことになります。

 

こんな時に役立つのが、専有部分を対象とした各区分所有者が加入している損害保険(火災保険)の特約です。

 

住宅ローン締結時に銀行から進められるままに加入した保険で、ご本人は全然内容を把握されていなかったのですが、たまたま、漏水事故に関わる修復にも保険適用される特約が付いていました。

 

今回の事故では、ユニットバスも交換しなければならなくなり、修繕費用が100万円以上にもなるものだったのですが、保険適用されるとのことで一安心しました。

 

是非一度、ご自身が加入されている損害保険(火災保険)の特約内容を確認してみてください。

 

そして、もし、漏水事故に関わる修復費用の特約がついていなければ、特約を付けられることをお勧めします。

 

ちなみに、特約保険料は、条件等によっていろいろですが、年間保険料で千円程度アップするだけです。