三菱地所グループ、マンション管理に新提案

提供運営は、マンション管理事業などを手掛ける三菱地所コミュニティから新設分割によって設立した新会社「イノベリオス株式会社」が手掛けるようです。

 三菱地所コミュニティでは、50年にわたりマンション管理を手掛けてきたが、近年は管理コストの削減や、修繕積立金不足、マンションの役員の担い手不足といった課題が出てきています。イノベリオス 代表取締役社長執行役員の長谷川良裕氏は「マンション管理は、労働人口の激減にともなう人件費高騰により、管理組合が負担するコストが増加傾向にある。住民も高齢化し、コストアップすると大幅な資金不足が生じる。このままでは適切なマンションの維持管理ができず、管理不全のマンションが増加する懸念がある。日本のマンション管理のあり方を見直す時期だと考えている」と現状を説明しています。

 

 KURASELは、所有者・居住者情報、修繕・保険等情報管理、共用部利用状況管理などの「基本」、理事会チャット、資料保管などの「理事会」、収支状況、滞納状況・督促などの「会計」の3つの機能から構成され、理事会役員がスマートフォンやPCから簡単に業務をこなせるというものだそうです。

確かに今後必要とされるソフトです

朽化・高齢化して行く中小規模の分譲マンションにおいて管理会社に「丸投げ」状態では、直面する課題に対応できません。住人(区分所有者・賃借人)の無関心、資金不足、空き家化の問題などを解決するには、区分所有者による積極的な関わりが必要です。

 

また管理会社の立場から考えれば採算性の悪い中小規模の分譲マンションは、できれば手間のかかる理事会及び総会支援、マナー違反などの苦情対応などは手放したいと考えます。

 

しかし全てを住人だけで実現するのは困難です。そこをサポートするのが今回開発の「KURASEL」というソフトです。これからのマンション管理においてに必要とされるソフトであると思います。

 

リーダーシップを発揮できる人材も必要

但し、システム導入後の組合運営を軌道に乗せるには、知識・経験・時間を振り向け、リーダーシップを発揮できる人材も必要です。

 

中立性・公平性・低コストで組合運営を支援し、「KURASEL」運用を軌道に乗せる。

 

理事会及び総会運営やマナー違反などの苦情対応も行い、各種業者選定なども行う。住人も知識・経験を積み管理組合運営に積極的に関わり、いずれは完全なる「自主管理」を実現する。

 

こういう取り組みが必要だと思います。