管理組合の役割

マンション管理の主人公

組合員(区分所有者)は、総会などへ積極的に参加し、組合が抱える課題に関心を持つことが、一番大事です。

 

また理事会は、組合員が意思決定するための情報提供及び調整役であり、総会決定事項や総会委任事項の業務執行機関です。

 

これからのマンション管理方式における理事長、副理事長、理事、会計担当理事などは、管理者であるマンション管理士を支援し、また、マンション管理士が行う業務を監査します。

監事は理事会の業務および会計の監査を行います。

 

理事長、副理事長、理事、監事そして組合員が協力して、総会、理事会の仕組みをフル稼働させて、自分たちのマンション生活をより良いものしていく主体者であり、主人公です。

 

マンション管理組合の役割は、最終的な意思決定者です。

 

マンション管理会社やマンション管理士はあくまでサポート役です。


管理会社や管理士が喜ぶ管理組合

 マンション管理会社が最も喜ぶ管理組合は、組合員(区分所有者)がマンション管理に無関心で、管理会社に丸投げで100%お任せモードの管理組合です。

 

ですから、悪徳なマンション管理会社や無気力な管理会社の担当者は、1年で全員交代の理事会役員輪番制度を推進します。

 

「皆さん、お仕事でお忙しいでしょうから、全て管理会社にお任せ下さい。」

 

「理事会開催頻度も3,4月に1度にしましょう。」

 

理事会議事録の全戸配布や、組合ニュース的に情報提供も極力さけようとします。

 

総会出席者数も少ない方がありがたく、委任状や議決権行使書での書面参加を喜びます。

出席されて、質疑応答などがあれば、思い通りに事が運ばなくなる危険性があるからです。

 

管理士も丸投げで100%お任せの管理組合は助かります。(本心じゃないです)


組合員が管理組合に失望する時

また、例えば、組合員が管理組合に

 

「違法駐車の問題をなんとかしてほしい」

「駐輪場の増設を検討してほしい」

 

などの要望、提案などを行ったのに、なにも応えてくれない。

 

こんなことが1,2度あれば、「言っても無駄だ。」「面倒なことには関わらないでおこう。」となり、無関心を助長します。


これからのマンション管理方式が必要な訳

マンション管理会社が喜ぶ管理組合とならない為、組合員が管理組合に失望しない為にも、専門家であるマンション管理士が管理者となってマンション管理組合が主体者となるマンション管理を実現する必要があります。